「スループレーって何?」「昼食休憩なしでラウンドできるの?」そんな疑問を持つゴルファーは多いのではないでしょうか。スループレーとは、18ホールを休憩なしで連続してプレーするスタイルのことです。時間を有効に使いたい方や、集中力を維持したい方に人気があります。この記事では、スループレーの意味から通常プレーとの違い、メリット・デメリット、スループレーができるゴルフ場の探し方まで徹底解説します。
スループレーとは
スループレーとは、18ホールを途中で昼食休憩を挟まずに連続してプレーするスタイルのことです。「スルー」は英語の「through(通して)」から来ており、文字通り「通してプレーする」という意味です。
通常プレーとの違い
日本のゴルフ場では、前半9ホール(アウト)をプレーした後に昼食休憩を挟み、後半9ホール(イン)をプレーする「通常プレー」が一般的です。一方、スループレーでは昼食休憩を取らずに18ホールを連続でラウンドします。
通常プレーとスループレーの比較
| 項目 | 通常プレー | スループレー |
|---|---|---|
| 昼食休憩 | あり(40分〜1時間) | なし |
| 所要時間 | 5〜6時間 | 4〜4.5時間 |
| 集中力 | 休憩で途切れやすい | 維持しやすい |
| 食事 | コース内レストラン | プレー前後 or 軽食 |
| 料金 | 標準 | 割安なことが多い |
| 予約のしやすさ | 取りやすい | 限定的 |
なぜ日本では昼食休憩があるのか
日本のゴルフ場で昼食休憩が一般的な理由は、歴史的な背景にあります。日本のゴルフ文化は高度経済成長期に発展し、ゴルフ場はレストランやクラブハウスの施設収入も重要な収益源となりました。また、接待ゴルフでは昼食の場がコミュニケーションの場として活用されてきたという背景もあります。
一方、欧米ではスループレーが主流です。特にアメリカやイギリスでは、ゴルフは「自然の中で歩きながらプレーするスポーツ」という考え方が根強く、途中で長時間の休憩を取る習慣がありません。
スループレーが注目される理由
近年、日本でもスループレーが注目されている理由は以下の通りです。
時間効率の重視 忙しい現代人にとって、5〜6時間かかる通常のゴルフラウンドは負担が大きいものです。スループレーなら4時間程度で終わるため、残りの時間を有効に使えます。
若い世代の価値観 若いゴルファーの中には、「ゴルフは楽しみたいけど、1日がかりにはしたくない」という声も多くあります。スループレーはそういったニーズに応えるプレースタイルです。
コロナ禍の影響 2020年以降、密を避けるためにレストランでの食事を控える動きが広がり、スループレーの需要が高まりました。この流れは現在も続いています。
スループレーのメリット
スループレーには多くのメリットがあります。ここでは、スループレーを選ぶ理由となる主なメリットを詳しく解説します。
メリット1: プレー時間を短縮できる
スループレー最大のメリットは、ラウンド時間の大幅な短縮です。通常プレーでは前半9ホール終了後に40分〜1時間の昼食休憩がありますが、スループレーではこの時間がカットされます。
時間短縮の目安
| プレースタイル | スタート時刻 | 終了時刻 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 通常プレー | 8:00 | 14:00〜15:00 | 6〜7時間 |
| スループレー | 8:00 | 12:00〜12:30 | 4〜4.5時間 |
午前中のスタートでスループレーなら、お昼過ぎには帰宅できます。午後の時間を家族との予定や他の趣味に使えるのは大きな魅力です。
メリット2: 集中力を維持できる
ゴルフは集中力が重要なスポーツです。通常プレーでは昼食休憩中にリズムが崩れ、後半のスコアが乱れることがあります。スループレーなら、前半で作った良いリズムを後半まで維持できます。
特に調子が良いときは、休憩を挟まずにそのまま後半に突入できるのは大きなアドバンテージです。多くのゴルファーが「スループレーの方がスコアが良い」と感じています。
メリット3: 料金が割安なことが多い
スループレーは通常プレーに比べて料金が安く設定されているケースが多いです。これは、レストランでの食事がないことや、早朝・薄暮など割安な時間帯に設定されることが多いためです。
ゴルフ場によっては、通常料金より1,000〜3,000円程度安くなることもあります。ゴルフ費用を抑えたい方にとっては嬉しいポイントです。
メリット4: 体力的な負担が軽減される
意外に思われるかもしれませんが、スループレーは体力的な負担が軽いという声もあります。昼食休憩中に体が冷えたり、お腹がいっぱいになって動きにくくなったりすることがないからです。
特に夏場は、昼食後の暑い時間帯を避けられるというメリットもあります。午前中にスループレーを終えて、日差しの強い時間は涼しい場所で過ごせます。
メリット5: 予定を立てやすい
スループレーは終了時間が読みやすいため、その後の予定を立てやすいというメリットがあります。「ゴルフの後に予定がある」「夕方までに帰宅したい」という場合に最適です。

スループレーのデメリット
スループレーにはメリットが多い一方で、デメリットもあります。事前に理解しておくことで、自分に合ったプレースタイルを選べます。
デメリット1: ゴルフ場の選択肢が限られる
日本では通常プレーが主流のため、スループレーができるゴルフ場は限られています。特に都市部の人気ゴルフ場では、スループレー枠が少ないか、そもそも設定がないこともあります。
スループレーを希望する場合は、事前にゴルフ場に確認するか、スループレー対応のゴルフ場を探す必要があります。
デメリット2: 早朝・薄暮のスタートが多い
スループレーは早朝(6〜7時台)や薄暮(14〜15時台)のスタートが多いです。早起きが苦手な方や、移動時間が長い方にとっては負担になる可能性があります。
また、薄暮スループレーの場合は日没との戦いになることもあり、後半は急いでプレーする必要が出てくることもあります。
デメリット3: 同伴者との調整が必要
スループレーを選ぶかどうかは、同伴者との相談が必要です。「ゆっくり食事を楽しみたい」「昼食休憩でリフレッシュしたい」という方もいるため、全員の意向を確認しましょう。
特にコンペや接待ゴルフでは、スループレーが適さない場合があります。ゴルフコンペのような公式な場では、通常プレーが選ばれることが多いです。
デメリット4: 食事のタイミングが難しい
スループレーでは昼食のタイミングが難しくなります。早朝スタートの場合、プレー後の食事が13時頃になり、空腹でプレーに集中できないこともあります。
対策として、スタート前にしっかり朝食を取る、ハーフターン時に軽食を摂る、などの工夫が必要です。多くのゴルフ場では、茶店(売店)で軽食を購入できます。
デメリット5: 初心者にはペース配分が難しい
ゴルフ初心者にとって、18ホールを休憩なしで回るのは体力的にも精神的にも大変です。初めてのラウンドでは、昼食休憩で一息つけることがプラスに働くこともあります。
初心者のうちは通常プレーで慣れてから、スループレーに挑戦することをおすすめします。
スループレーの所要時間の目安
スループレーを検討する際、実際にどれくらいの時間がかかるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、所要時間の目安を詳しく解説します。
プレー時間の目安
スループレーのプレー時間は、組の人数やプレーペースによって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
スループレーの所要時間目安
| 条件 | 9ホール | 18ホール |
|---|---|---|
| 2人プレー(空いている) | 1時間15分 | 2時間30分〜3時間 |
| 4人プレー(標準) | 2時間 | 4時間〜4時間30分 |
| 4人プレー(混雑時) | 2時間15分 | 4時間30分〜5時間 |
これに加えて、受付、着替え、準備などの時間が前後30分〜1時間程度かかります。ゴルフ場の滞在時間としては、スループレーでも5時間程度は見ておきましょう。
時間を短縮するコツ
スループレーでさらに時間を短縮するためのコツを紹介します。
プレーファストを心がける – 自分の打順が来る前に準備を済ませる – ボール探しは3分以内 – 次のショットに必要なクラブを持って移動 – グリーン上で長考しない
スムーズな進行のために – キャディ付きプレーを選ぶ – カートのナビを活用する – 暫定球を積極的に打つ – スコアはホール間で記入
ゴルフのマナーを守りながら、テキパキとプレーすることで、快適なスループレーが実現できます。
ラウンド時間の目安と1日の流れ
早朝スループレーの場合の1日の流れを例示します。
7:00スタートの場合
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 6:00 | ゴルフ場到着、受付・着替え |
| 6:30 | 練習場でウォームアップ |
| 7:00 | スタート(アウト) |
| 9:00 | 9番ホール終了、軽食(5〜10分) |
| 9:10 | 10番ホールスタート(イン) |
| 11:15 | 18番ホール終了 |
| 11:30 | 入浴・着替え |
| 12:00 | 食事(希望者) |
| 12:30〜13:00 | 解散 |
このスケジュールなら、午後1時には帰路につけます。通常のラウンドと比較すると、ラウンド時間は大幅に短縮できることがわかります。

スループレーができるゴルフ場の探し方
スループレーを楽しむには、対応しているゴルフ場を見つける必要があります。ここでは、スループレー可能なゴルフ場の探し方を解説します。
ゴルフ予約サイトで検索する
最も簡単な方法は、ゴルフ予約サイトで「スループレー」のキーワードで検索することです。
主要なゴルフ予約サイト – 楽天GORA: 「スループレー」で絞り込み検索可能 – GDO(ゴルフダイジェスト・オンライン): プラン検索でスループレーを選択 – じゃらんゴルフ: スループレープランを掲載 – PGM: 直営コースでスループレープランを提供 – アコーディア: 公式サイトでスループレー検索可能
多くの予約サイトでは、「スループレー」「早朝スルー」「薄暮スルー」などのキーワードでプランを検索できます。
スループレーの種類
スループレーにはいくつかの種類があります。
早朝スループレー 6時〜7時台にスタートし、昼前にラウンドを終えるプラン。最も一般的なスループレーの形式です。涼しい時間帯にプレーできるため、夏場に人気があります。
薄暮スループレー 14時〜15時台にスタートし、日没前にラウンドを終えるプラン。「アフタヌーンスルー」「ハーフラウンド薄暮」と呼ばれることもあります。仕事終わりや土日の午後にプレーしたい方に最適です。
終日スループレー 時間帯を問わず、常にスループレーで運営しているゴルフ場もあります。特にカジュアルなゴルフ場や、河川敷コースに多い形式です。
1.5Rスループレー 27ホールを休憩なしでプレーするプラン。上級者向けですが、たっぷりゴルフを楽しみたい方に人気です。
地域別スループレー対応状況
地域によってスループレーの対応状況は異なります。
スループレーが多いエリア – 北海道(日照時間が長い夏場) – 関東近郊の河川敷コース – 地方のパブリックコース – リゾートゴルフ場
スループレーが少ないエリア – 都市部の名門コース – メンバーシップ重視のプライベートコース – 伝統的な運営のゴルフ場
ゴルフ場への直接確認
予約サイトにスループレープランがなくても、ゴルフ場に直接問い合わせると対応してもらえることがあります。特に平日や閑散期は柔軟に対応してくれるケースも多いです。
「スループレーは可能ですか?」と電話で確認してみましょう。
スループレーを快適に楽しむためのコツ
スループレーを楽しむためには、通常のラウンドとは少し違った準備や心構えが必要です。ここでは、快適にスループレーを楽しむためのコツを紹介します。
事前準備のポイント
食事のタイミングを計画する スループレーでは昼食休憩がないため、プレー前後の食事が重要です。
- 早朝スルーの場合:スタート1〜2時間前にしっかり朝食を取る
- 薄暮スルーの場合:スタート前に軽めの昼食を済ませる
- ハーフターン時に軽食を摂る場合も想定しておく
携行食の準備 ラウンド中に空腹を感じたときのために、携行食を用意しておくと安心です。
| おすすめの携行食 | 特徴 |
|---|---|
| エナジーバー | 手軽にエネルギー補給 |
| バナナ | 消化が良く栄養豊富 |
| おにぎり | 腹持ちが良い |
| ゼリー飲料 | 素早く糖分補給 |
| ナッツ類 | 持ち運びやすい |
水分補給の準備 スループレーでは茶店に立ち寄る時間が限られるため、十分な飲み物を持参しましょう。ペットボトル2〜3本(1.5〜2リットル)が目安です。特に夏場は多めに用意してください。
プレー中のペース配分
前半で飛ばしすぎない スループレーでは18ホールを一気に回るため、体力のペース配分が重要です。前半で全力を出しすぎると、後半にバテてしまいます。
ハーフターンでのリフレッシュ 9ホール終了時に茶店で5〜10分の休憩を取ると、後半のパフォーマンスが向上します。トイレ休憩、水分・糖分補給、ストレッチなどを行いましょう。
歩くペースを一定に スループレーでは「急いで歩く → 待つ → 急ぐ」を繰り返すより、一定のペースで歩く方が疲れません。
服装と持ち物
スループレーでは通常プレーよりも長時間連続で屋外にいるため、天候対策が重要です。
持っていくと便利なもの – 帽子やサンバイザー(日差し対策) – サングラス – 日焼け止め – レインウェア(急な天候変化に備えて) – タオル(複数枚) – 着替えの下着(汗対策)
ゴルフの服装については、別記事で詳しく解説しています。
同伴者との事前確認
スループレーを快適に楽しむためには、同伴者との事前確認が大切です。
- 全員がスループレーに同意しているか
- プレーペースの認識を合わせる
- ハーフターンで休憩を取るか
- 携行食や飲み物の準備
特に初めてスループレーをする方が同伴者にいる場合は、流れを説明しておくと安心です。
スループレーに向いている人・向いていない人
スループレーは万人向けではありません。自分のスタイルに合っているかどうか、確認してみましょう。
スループレーに向いている人
- 時間を効率的に使いたい人:午後に別の予定がある方や、ゴルフに1日を費やしたくない方
- 集中力を維持したい人:休憩でリズムが崩れやすい方、調子が良いときにそのまま続けたい方
- 費用を抑えたい人:食事代込みの料金より安く済ませたい方
- 体力に自信がある人:4時間以上歩き続けても疲れない方
- 早起きが得意な人:早朝スタートでも問題ない方
スループレーに向いていない人
- ゆっくりゴルフを楽しみたい人:食事や会話も含めてゴルフを楽しみたい方
- 体力に不安がある人:連続で18ホールがきつい方、シニアの方
- 初心者:ラウンドに慣れていない方は、休憩でリフレッシュできる通常プレーがおすすめ
- 接待・ビジネスゴルフ:食事の場がコミュニケーションに重要な場合
- 早起きが苦手な人:早朝スタートが多いスループレーは負担に
自分のスタイルや目的に合わせて、スループレーと通常プレーを使い分けましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. スループレーは初心者でもできますか?
初心者でもスループレーは可能ですが、おすすめは少し経験を積んでからです。初めてのラウンドでは、昼食休憩で緊張をほぐしたり、前半の反省点を振り返ったりする時間があった方が良いでしょう。3〜5回程度ラウンド経験を積んでから、スループレーに挑戦することをおすすめします。ただし、体力とペース配分に自信があれば、初心者でもチャレンジできます。
Q. スループレーでは昼食はどうすればいいですか?
スループレーでは昼食のタイミングが通常と異なります。早朝スルーの場合は、スタート前にしっかり朝食を取り、ラウンド終了後にゴルフ場のレストランや周辺で昼食を取るのが一般的です。ラウンド中はハーフターン時に茶店で軽食を購入することもできます。エナジーバーやおにぎりなど、携行食を持参しておくと安心です。薄暮スルーの場合は、スタート前に昼食を済ませておきましょう。
Q. スループレーの所要時間はどれくらいですか?
4人組のスループレーで、18ホールのプレー時間は約4時間〜4時間30分が目安です。これに受付、着替え、準備、入浴などの時間を加えると、ゴルフ場での滞在時間は5〜6時間程度になります。通常プレー(昼食休憩あり)が6〜7時間かかるのと比較すると、1〜2時間短縮できます。空いているコースや2人プレーなら、さらに短時間で回れることもあります。
Q. スループレーはどこで予約できますか?
スループレーは、楽天GORA、GDO、じゃらんゴルフなどの主要なゴルフ予約サイトで検索・予約できます。「スループレー」「早朝スルー」「薄暮スルー」などのキーワードで検索してみましょう。予約サイトにプランがない場合でも、ゴルフ場に直接問い合わせると対応してもらえることがあります。特に平日や閑散期は柔軟に対応してくれるケースが多いです。
Q. スループレーは通常プレーより安いですか?
スループレーは通常プレーより安い場合が多いです。昼食がつかないことに加え、早朝や薄暮など割安な時間帯に設定されることが多いためです。ゴルフ場やプランによりますが、通常料金より1,000円〜3,000円程度安くなることがあります。ただし、スループレーでも料金設定は様々なので、予約時に確認することをおすすめします。費用を抑えたい方には、スループレーは良い選択肢です。
まとめ:スループレーを上手に活用しよう
スループレーは、18ホールを休憩なしで連続プレーするスタイルです。時間を効率的に使いたい方、集中力を維持したい方、費用を抑えたい方におすすめのプレースタイルです。
スループレーのポイントまとめ
- 所要時間: 4〜4.5時間で18ホールを回れる(通常より1〜2時間短縮)
- メリット: 時間短縮、集中力維持、料金割安、体力的負担軽減
- デメリット: ゴルフ場が限られる、早朝・薄暮スタートが多い、食事タイミングが難しい
- 予約方法: ゴルフ予約サイトで「スループレー」検索、または直接問い合わせ
- 準備のコツ: 事前の食事、携行食・飲料の準備、同伴者との確認
スループレーと通常プレー、どちらが良いかは人それぞれです。自分のライフスタイルや目的に合わせて、最適なプレースタイルを選びましょう。「時間を有効に使いたい」「集中してプレーしたい」という方は、ぜひスループレーを試してみてください。
ゴルフをこれから始める方は、ゴルフの始め方ガイドも合わせてご覧ください。基本的な道具選びから練習方法、コースデビューまでの流れを詳しく解説しています。