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ゴルフマーカーは数百円で買える小さな道具ですが、使い方を間違えると罰打になるという点で、他の小物とは性格が違います。グリーンでボールを拾い上げるときに必ず使うため、初心者でもラウンド初日から出番があります。それにもかかわらず、正しいマークの方法や、何をマーカーとして使ってよいのかを知らないまま回っている人は少なくありません。本記事では、ゴルフマーカーのルール上の位置づけを規則に沿って確認したうえで、種類ごとの特徴と、紛失しにくい選び方を整理します。
ゴルフマーカーは何のために使うのか
グリーン上では、次の場面でボールを拾い上げます。
- 自分のボールが同伴者のラインを踏んでしまうとき
- ボールを拭きたいとき
- 自分のボールかどうか確認したいとき
拾い上げる前に「ここにあった」という位置を示しておかないと、元の場所に戻せません。その目印がゴルフマーカーです。
グリーン上では、わずか数センチのズレでもラインが変わります。目分量で戻すのではなく、必ず物理的な目印を置くというのがルールの考え方です。
グリーン上の振る舞い全般はゴルフマナー完全ガイドにまとめています。
とくに同伴者のラインを踏まないことは、グリーン上で最も重視されるマナーです。誰かのボールが自分のラインに乗っていたら「マークしてもらえますか」と声をかければよく、頼まれた側もすぐ応じるのが普通です。遠慮する場面ではありません。
ルール上の位置づけ|規則14.1
ゴルフ規則14.1は、球をマークする方法を次の2つに限定しています。
- ボールマーカーを球の直後や直ぐ近くに置く
- クラブを球の直後や直ぐ近くの地面の上に留めておく
このどちらかであれば正しいマークです。逆に言えば、これ以外の方法は認められていません。
実務上はほぼ1の方法を使います。クラブを地面に置く方法は、マーカーを持っていないときの逃げ道として覚えておく程度で構いません。ルール全般の基礎はゴルフルール基本ガイドで解説しています。
マーカーに使えるもの・使えないもの
ここが最も誤解されやすい部分です。規則は「ボールマーカー」を次のように定義しています。
拾い上げる球の箇所をマークするために使用する人工物(ティー、コイン、ボールマーカーとして作られた物、別の小さい用具など)
つまり人が作ったものである必要があります。
| 使える | 使えない |
|---|---|
| 専用マーカー | 小石 |
| コイン | 木の葉 |
| ティー | 小枝 |
| その他の小さい用具 | どんぐりなど自然物 |
マーカーを忘れてしまい、足元の小石で代用する——これは一見合理的に思えますが、間違った方法でマークしたことになり1罰打です。コインでもティーでも構わないので、人工物を使ってください。
なお「小さい用具」という表現には幅があり、ティーやコインのほかにも人が作った小さな物であれば認められます。ただしパットのラインに影響しない、薄くて小さいものを選ぶのが前提です。

1罰打になる3つの場面
罰打はいずれも1打です。軽く見えますが、積み重なるとスコアに響きます。
| 場面 | 罰 |
|---|---|
| 箇所をマークせずに球を拾い上げた | 1罰打 |
| 小石など自然物でマークした(間違った方法) | 1罰打 |
| リプレース後、マーカーを置いたままストロークした | 1罰打 |
3つ目は初心者がやりがちです。ボールを戻したあと、マーカーを拾うのを忘れて打ってしまうパターンです。「ボールを置く → マーカーを拾う」を一つの動作として体に覚えさせてしまうのが確実です。
もう一つの対策は、マーカーを拾ってから構えに入ることです。構えてからマーカーの存在に気づくと、いったん外して構え直すことになり、リズムも崩れます。
ゴルフマーカーの種類
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| コイン型 | 薄く平らで、グリーンに馴染む。最も一般的 |
| マグネット型 | クリップで帽子やベルトに留め、磁石で着脱する |
| スパイク型(ピン型) | 針を芝に刺して固定する。風で飛ばされにくい |
| 名入れ・オリジナル | 刻印やデザインを入れられる。紛失時に見分けやすい |
初心者にはマグネット型が扱いやすくおすすめです。帽子のつばに留めておけば、ポケットを探す手間がなく、置き忘れにも気づきやすくなります。
コイン型は薄くて携帯しやすい反面、グリーンに置いたまま離れると見失いやすいという弱点があります。芝の色に近い金属色だと、数メートル離れただけで分からなくなることがあります。
スパイク型は風の強い日に有利ですが、グリーンに針を刺すため、コースによっては使用を避けたほうがよい場合もあります。
選び方のポイント
- 紛失しにくいか:クリップ付きか、色が目立つか
- 厚みと大きさ:厚すぎるとパットのラインに影響するため、薄いものが基本
- 視認性:芝の緑に埋もれない色を選ぶ。金属色は見失いやすい
- 重さ:軽すぎると風で動く可能性がある
- 手袋をしたまま扱えるか:小さすぎるとつまみにくい
- 予備の有無:2〜3個持っておくと安心
- 価格:数百円から手に入るため、無理に高価なものを選ぶ必要はない
実際にはなくしやすい道具です。高価なものを1つ持つより、手頃なものを複数持つほうが実用的です。名入れやデザイン性の高いものは贈り物としても選ばれますが、日常的に使うぶんには実用性を優先したほうが後悔しません。持ち物全体はゴルフ持ち物リスト、費用の目安はゴルフはいくらかかる?で確認できます。
デザインや機能を見比べるなら、楽天市場でゴルフマーカーを探すかAmazonでゴルフマーカーを探すから、形状や価格帯で絞り込めます。
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でも、形状や価格帯から選べます。
使い方の手順
- 自分のボールの直後にマーカーを置く
- ボールを拾い上げる(必要なら拭く)
- 打つ番が来たら、マーカーの直前にボールを戻す
- マーカーを拾い上げる
- ストロークする
同伴者のラインにマーカーが掛かる場合は、パターのヘッド幅などを使って横にずらします。その場合は打つ前に元の位置へ戻すのを忘れないでください。
ずらすときは、ヘッド幅いくつ分動かしたかを声に出して数えておくと戻し間違いを防げます。慣れないうちは同伴者に見ていてもらうのも確実です。戻し忘れたまま打つと、誤所からのプレーになります。
グリーン上の時間はスコアにも進行にも影響します。マークと復元の手順が体に入っていれば、迷う時間がなくなり、同伴者を待たせることも減ります。パット数の目標はゴルフ90切りの方法にまとめています。
紛失を防ぐ工夫
小さくて軽いため、ゴルフマーカーは想像以上によくなくなります。次の工夫で減らせます。
- 帽子やベルトに留める:クリップ付きのマグネット型なら定位置が決まる
- 置き場所を1か所に決める:ポケットを毎回変えると、どこに入れたか分からなくなる
- 目立つ色を選ぶ:芝に紛れない配色にする
- 予備を携行する:キャディバッグの小ポケットに入れておく
なくして困るのは金額ではなく、その場でマークできなくなることです。代わりにコインを使えば問題ありませんが、財布を取りに戻る手間が発生します。
ラウンド中に財布をカートに置いている人も多く、いざというときにすぐ取り出せるとは限りません。予備を1つポケットに入れておくだけで解決する問題です。
使ってはいけない場面
マークが必要なのはグリーン上だけではありません。ただし、すべての場面でマークが要るわけでもありません。
- 必要:球を拾い上げて元の位置に戻す場面(グリーン上、球の確認など)
- 不要:救済を受けてドロップする場面
救済でドロップするときは、元の箇所に戻すわけではないため、事前のマークは求められていません。どこで必要かを整理しておくと、迷う場面が減ります。
判断に迷ったら、「この球を元の場所に戻すのか」を自分に問うてください。戻すならマークが要る、戻さないなら要らない、という単純な基準で判断できます。
ゴルフマーカーに関するQ&A
Q. マーカーを忘れたらどうすればいいですか?
A. コインやティーなど、身近な人工物で代用できます。規則はボールマーカーを人工物と定義しているため、コインでもティーでも問題ありません。ただし小石や木の葉など自然物は認められず、1罰打となります。
Q. どこに置くのが正しいですか?
A. 球の直後、または直ぐ近くです。規則14.1は「ボールマーカーを球の直後や直ぐ近くに置く」ことを認めています。離れた位置に置くと正しいマークになりません。
Q. クラブでマークしてもいいですか?
A. 認められています。規則は「クラブを球の直後や直ぐ近くの地面の上に留めておく」方法も正しいマークとしています。ただし実務上はマーカーのほうが扱いやすいでしょう。
Q. マーカーを置いたまま打つとどうなりますか?
A. 1罰打です。ボールをリプレースしたあとは、ストロークの前に必ずマーカーを取り除いてください。初心者が最もやりがちなミスです。
Q. 何個くらい持っておくべきですか?
A. 2〜3個をおすすめします。小さく紛失しやすい道具なので、予備があると安心です。キャディバッグの小ポケットに入れておくとよいでしょう。
Q. マーカーは薄いほうがいいですか?
A. 基本的には薄いものをおすすめします。厚みがあるとパットのラインに影響する可能性があるためです。ただし薄すぎると手袋をしたまま拾いにくくなるので、扱いやすさとのバランスで選んでください。
Q. マーカーをずらすよう頼まれたらどうしますか?
A. パターのヘッド幅などを基準に横へ動かします。何個分動かしたかを覚えておき、自分が打つ前に必ず元の位置へ戻してください。戻し忘れたまま打つと誤所からのプレーになります。
まとめ
- グリーンで球を拾い上げるときは、必ず位置をマークする
- 規則14.1が認めるのは「マーカーを置く」「クラブを留める」の2つ
- マーカーは人工物でなければならない。小石は1罰打
- マークせず拾い上げる、マーカーを置いたまま打つ、も各1罰打
- 初心者にはクリップ付きのマグネット型が扱いやすい
- 紛失しやすいので予備を2〜3個持っておく
数百円の道具ですが、ルールに直結する数少ない小物です。買うときに一度だけ正しい使い方を確認しておけば、以降のラウンドで迷うことはなくなります。