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ゴルフショップに行くと、ゼクシオとスリクソンが近い場所に並んでいます。どちらも同じ会社のブランドです。さらにクリーブランドゴルフも同じグループで、ダンロップという名前もそこに重なります。

この関係を知らないまま選ぼうとすると、何が違うのか分からなくなります。ダンロップゴルフという呼び方でひとまとめに語られることも多いのですが、中身は性格の違う複数のブランドに分かれています。本記事では、ダンロップゴルフの事業がどういう構成になっているのか、そして4つのブランドをどう使い分けるのかを整理します。

ダンロップと住友ゴム工業の関係

まず会社の話から押さえると、全体が見通せます。

ダンロップは1888年にアイルランドで世界初の空気入りタイヤを発明したことに始まるブランドです。タイヤの会社として知られているのは、この出自によるものです。

日本法人には1960年に住友グループが資本参加し、1963年に社名が「住友ゴム工業株式会社」へ変わりました。つまり現在のダンロップのゴルフ製品は、住友ゴム工業が手がけているものということになります。

ゴルフクラブの生産が始まったのは1964年です。ボールについては、日本で初めてゴルフボールを生産したという歴史も持っています。ゴム製品の技術を持つ会社がボールから入り、クラブへ広げたという流れです。

組織の形は何度か変わっています。2003年にSRIスポーツ株式会社が設立され、2012年に「ダンロップスポーツ株式会社」へ社名変更、そして2018年に住友ゴム工業と合併して同社のスポーツ事業本部になりました。現在は一つの会社の事業部門という形です。

4つのブランドの位置づけ

ダンロップが展開しているゴルフ関連ブランドは4つあります。それぞれ狙っている層が違います。

ブランド 位置づけ 主な対象
XXIO(ゼクシオ) トップゴルフブランド 飛びと打ちやすさを求める層
SRIXON(スリクソン) トッププロ向け 操作性と性能を求める層
Cleveland Golf ショートゲーム専門 ウェッジを探している層
DUNLOP 創業ブランド ブランドそのものの軸

XXIO(ゼクシオ)

2000年にクラブとボールが発売されたブランドです。「最高の飛びと打ちやすさ、爽快な打球音」を軸に据えており、多くのゴルファーに支持されてきました。

ゼクシオは代を重ねるシリーズとして展開されています。2019年には11代目となる「ゼクシオ イレブン」と「ゼクシオ エックス」が発売されました。世代が番号で示されるため、中古で探すときも年式の見当がつけやすい構成になっています。

業界メディアの報道によれば、このブランドは海外メーカーとの事業提携が実現しなかったことを受けて、自社ブランドとして立ち上げられた経緯があるとされています。発表は1999年10月で、発売が2000年という流れです。

SRIXON(スリクソン)

スリクソンは、もともと日本以外の市場向けのボールブランドでした。1996年以降、東南アジアの子会社で製造して低価格で供給していたもので、日本国内での販売は1999年から始まっています。

その後、日本でも本格的なブランドとして育っていきました。ボールでは2005年に「スリクソン Z-UR」、クラブでは2007年に「スリクソン WR」が発売されています。

位置づけはトッププロ向けです。精密な設計と性能を軸にしており、ゼクシオとは狙いが違います。

Cleveland Golf(クリーブランドゴルフ)

ウェッジを主軸とするショートゲーム専門ブランドです。2007年からダンロップグループとして活動しています。

もともと独立したアメリカのブランドで、ウェッジで評価を築いてきました。グループに入ったあともその性格は保たれており、グリーン周りのクラブを探すときの選択肢になります。ウェッジの役割についてはゴルフクラブの種類で整理しています。

Golf wedges lined up on grass beside a golf ball near a green, photorealistic, no text

ゼクシオとスリクソンはどう選ぶか

同じ会社の2大ブランドですが、設計の向いている方向が違います。選ぶときの軸は単純です。

ゼクシオを選ぶ場合

  • 芯を外しても飛距離が落ちにくいクラブがほしい
  • ヘッドスピードがそれほど速くない
  • 構えたときの安心感を重視する
  • 打球音も含めて気持ちよく振りたい

スリクソンを選ぶ場合

  • 球筋を自分で操作したい
  • ヘッドスピードが速く、しっかりしたシャフトが合う
  • プロが使っている仕様に近いものを求める

ざっくり言えば、ゼクシオは易しさ、スリクソンは操作性という分け方になります。どちらが上という話ではなく、求めるものが違います。

迷ったときの基準は、自分のヘッドスピードです。速くない段階でスリクソンの硬い仕様を選ぶと、クラブの性能を引き出せません。ヘッドスピードの目安はゴルフヘッドスピードの平均は?で扱っています。

在庫や価格を横断して見るなら、楽天市場でゼクシオを探すやAmazonでダンロップのゴルフ用品を探すから探せます。

つるやゴルフONLINEで商品を探すでは、シャフト違いを含めた取り扱いを確認できます。

ブランド名を「ダンロップ」に寄せる方針

押さえておきたい動きがあります。住友ゴムは2022年の時点で、ゴルフ製品にスポーツブランドの「ダンロップ」を冠する方針を示しました。

報道によれば、「スリクソン」は「ダンロップスリクソン」へ変更され、ゼクシオやクリーブランドゴルフも対象になるとされています。実施は「数年をメド」という進め方です。

背景にあるのは欧米市場です。契約プロである松山英樹が2021年に米国のメジャー大会で優勝したことが追い風となり、知名度の高いダンロップブランドを前面に出して海外を強化するという狙いが語られています。

実務的に意味があるのは、今後の製品名の表記が変わりうるという点です。中古で探すときに名称の揺れが出る可能性があるため、型番で確認するほうが確実になります。中古の見方は中古ゴルフクラブの選び方にまとめています。

ダンロップゴルフを中古で探すときの注意

ダンロップゴルフの製品は中古市場での流通量が多く、価格も手に入りやすい水準まで下がってきます。ただし探すときにいくつか引っかかりやすい点があります。

ひとつは世代の見分けです。ゼクシオは代を重ねているため、同じ「ゼクシオ」という表記でも中身は世代ごとに違います。番号が付いている世代は判断しやすいのですが、商品説明に世代が書かれていない出品もあります。型番まで確認してから比べてください。

もうひとつはブランド名の表記揺れです。前述のとおり名称を「ダンロップ」に寄せる方針が示されているため、同じモデルが「スリクソン」と「ダンロップスリクソン」の両方の表記で出てくる可能性があります。検索するときは両方を試すほうが取りこぼしが減ります。

そしてシャフトの仕様です。ゼクシオとスリクソンでは標準で組まれるシャフトの性格が違い、同じモデル内でもフレックスの選択肢があります。ヘッドだけを見て決めると、自分に合わない硬さを選んでしまうことがあります。

他の国産メーカーとの比較

国内でクラブとボールを手がけるメーカーは複数あります。性格を並べると違いが見えます。

ダンロップの特徴は、ブランドを層に分けて揃えていることです。易しさを求める層にゼクシオ、性能を求める層にスリクソン、ショートゲームにクリーブランドという構成で、ひとつの会社のなかで選択肢が完結します。

ボールで知られる国産メーカーについてはブリヂストンゴルフとはで扱いました。シャフトの素材開発を軸にしてきたメーカーは本間ゴルフとは、フィッティングの仕組みを早くから持っていたメーカーはPINGゴルフとはにまとめています。

ボール自体の選び方はゴルフボールの選び方で解説しています。候補を比べるなら楽天市場でダンロップのゴルフ用品を探すやAmazonでゼクシオを探すからも探せます。

ダンロップゴルフに関するQ&A

Q. ダンロップのゴルフ製品はどこの会社が作っていますか?

A. 住友ゴム工業株式会社です。1960年に住友グループが資本参加し、1963年に現社名となりました。2018年にダンロップスポーツと合併し、現在は同社のスポーツ事業本部が担っています。

Q. ゼクシオとスリクソンはどう違いますか?

A. ゼクシオは飛びと打ちやすさを軸にしたブランド、スリクソンはトッププロ向けで操作性と性能を軸にしたブランドです。

Q. ゼクシオはいつからあるブランドですか?

A. 2000年にクラブとボールが発売されました。2019年には11代目の「ゼクシオ イレブン」が出ています。

Q. スリクソンはもともと何のブランドでしたか?

A. 1996年以降、日本以外の市場向けに供給されていたボールブランドです。日本国内での販売は1999年から始まりました。

Q. クリーブランドゴルフも同じグループですか?

A. 2007年からダンロップグループとして活動しています。ウェッジを主軸とするショートゲーム専門ブランドです。

Q. 初心者が選ぶならどちらですか?

A. 一般的にはゼクシオのほうが易しく作られています。ヘッドスピードが速くない段階では、こちらのほうが性能を引き出しやすくなります。

Q. ブランド名が変わると聞きました

A. 住友ゴムは2022年時点で、ゴルフ製品に「ダンロップ」を冠する方針を示しています。「スリクソン」は「ダンロップスリクソン」になるとされ、数年をメドに進める計画です。

まとめ

  • ダンロップのゴルフ製品は住友ゴム工業が手がけている
  • 1888年に世界初の空気入りタイヤを発明したブランドが出発点
  • ゴルフクラブの生産開始は1964年。日本で初めてゴルフボールを生産した歴史も持つ
  • 展開は4ブランド。ゼクシオ(易しさ)、スリクソン(操作性)、クリーブランドゴルフ(ウェッジ)、ダンロップ
  • ゼクシオは2000年発売、2019年に11代目が登場
  • スリクソンは1996年以降の海外向けボールブランドが出発点で、日本では1999年から販売
  • 2022年に「ダンロップ」を前面に出すブランド改称の方針が示された

同じ会社のなかに性格の違うブランドが並んでいるというのが、ダンロップの構成です。どれが優れているかではなく、自分がどちらの設計思想に合うかで選ぶことになります。

判断に迷うなら、ヘッドスピードを測ってから決めてください。数値が分かれば、易しさを取るのか操作性を取るのかの答えは自然と出てきます。