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ゴルフは雨でも中止になりません。予約した日が雨になれば、そのまま回ることになります。そこで必要になるのがゴルフレインウェアです。
ゴルフレインウェアの商品説明には「耐水圧10,000mm」「透湿性8,000g」といった数字が並びます。しかし、この数字が何を意味するのかが分からないと比較できません。本記事では、数字の読み方から選び方までを整理します。
耐水圧10,000mmとはどういう意味か
耐水圧は、生地の防水性能を示す数値です。測り方は決まっています。
生地に1cm四方の筒を立てて水を入れ、水が漏れ出すまでの水の高さを測ります。つまり「耐水圧10,000mm」とは、高さ10メートルの水柱を乗せても漏れないという性能を意味します。
数字だけ見ると過剰に思えますが、比較すると位置づけが分かります。
| 用途 | 耐水圧の目安 |
|---|---|
| 一般的な傘 | 約250mm |
| 通勤用レインコート | 約2,000mm |
| ゴルフ用の最低線 | 10,000mm |
| 快適に使える水準 | 20,000mm以上 |
通勤用のレインコートの5倍が、ゴルフでの最低線になります。なぜそこまで必要なのかには理由があります。
なぜ10,000mmが必要なのか
答えは体の動きで生地に圧力がかかるからです。雨が上から降ってくるだけなら、傘の250mmでも足ります。しかしゴルフでは、生地が押しつけられる場面が繰り返し出てきます。
具体的な数字があります。体重75キログラムの人の場合です。
- 濡れた場所に座る:約2,000mmの圧力がかかる
- 膝立ちをする:約11,000mmの圧力がかかる
膝をついた瞬間に11,000mmです。つまり耐水圧10,000mmの生地では、その一点で水が抜ける計算になります。
ゴルフでは膝をつく場面が出てきます。斜面でボールの位置を確認するとき、バンカーの縁でライを見るとき、ティーを拾うとき。カートの濡れた座面に座る時間も長くなります。雨が染みるのは、上からではなく接触した部分からというのが実際です。
さらに注意したいのは、表記は新品時の最大値だという点です。繰り返し洗濯し、使用時に擦れることで、防水機能は少しずつ低下します。長く使うことを考えるなら、余裕を見て15,000mm以上を選ぶという考え方があります。

透湿性の数字の読み方
もうひとつの数値が透湿性です。単位はg/m²/24hと書かれます。
意味は、生地1平方メートルあたり、24時間でどれだけの水分を外に出せるかです。数字が大きいほど、内側の湿気が抜けやすくなります。
防水と透湿は相反する性質です。水を通さない生地は、汗も通しません。完全に防水すれば内側が蒸れ、蒸れを逃がそうとすれば防水性が落ちます。この両立をどこで取るかが、レインウェアの設計です。
目安は、何を優先するかで変わります。
| 優先するもの | 透湿性の目安 |
|---|---|
| 蒸れにくさ | 最低5,000g、できれば8,000g以上 |
| ベタつきの少なさ | 最低10,000g、できれば20,000g以上 |
ゴルフは4時間以上歩き続ける競技で、雨の日でも意外に汗をかきます。10,000g以上を基準にするという考え方が一般的です。
雨の日は気温が下がることも多く、汗が冷えると体温を奪われます。透湿性を軽く見ると、濡れていないのに寒いという状態になります。
ストレッチと関節のつくり
数字だけでは決まらない部分があります。動けるかどうかです。
防水素材は、構造上どうしても硬くなりがちです。そこにゴルフのスイングという大きな動作が加わるため、伸びない生地では振れません。
確認したい点は次のとおりです。
- 4方向ストレッチ:縦横の両方に伸びる素材が理想とされる
- 関節のカッティング:肘や膝に切り込みが入っていると動きが滑らかになる
- 擦れ音:動いたときの音が気になる人は試着で確認する
- 重さ:上下セットで800g以下を理想とする見方もある
- 調整機能:袖口や腰まわりのサイズ調整、長袖と半袖の2WAY仕様
試着できるなら、その場で生地を手で引っ張ってみるのが確実です。縦と横にどれだけ伸びるかが分かります。そのうえで両腕を上げ、素振りの動きをしてみてください。
擦れ音は意外に気になる要素です。スイング中に音がすると集中が乱れます。同伴者への配慮という面もあります。
普通のレインウェアでは足りないのか
アウトドア用やバイク用のレインウェアを持っているなら、それで済ませたくなります。実際、耐水圧と透湿性の数値だけ見れば、登山用のほうが高いものもあります。
それでもゴルフレインウェアが別に売られている理由は、求められる動きが違うからです。
登山やバイクで必要なのは、長時間同じ姿勢を保ちながらの防水です。歩く、またぐ、座るといった動作に対応していれば足ります。対してゴルフでは、上半身を大きくねじり、腕を頭上まで上げるという動作が1日に100回近く入ります。
この違いは作りに表れます。ゴルフレインウェアでは、肩と背中の可動域を確保するために生地の裁断が変えられています。肘や膝に切り込みが入っているのも、関節を曲げたときに生地が引っ張られないための処理です。登山用にはこうした設計は入っていません。
音も条件になります。山でジャケットが擦れても誰も困りませんが、アドレスに入ってから音がすると集中が乱れます。同伴者のスイング中であれば、動くこと自体を控える必要があります。静かであることが機能になるのは、ゴルフに固有の事情です。
逆にいえば、数値が足りていて動きを妨げないなら、ゴルフ用と書かれていなくても使えます。襟や丈といったドレスコードの条件を満たしていれば問題にはなりません。手持ちのものを使うなら、腕を上げて素振りの動作を試してから判断してください。
上下セットで選ぶ理由
上だけで済ませたくなりますが、上下セットを勧める理由があります。
雨は上から降るだけではありません。
- カート移動時の跳ね返り:走行中に下から水が上がる
- 濡れた地面からの湿気:フェアウェイを歩くだけで裾が濡れる
- 濡れた座面:カートに座るたびにパンツが吸う
- ラフや木の下:草に触れると水が移る
下半身が濡れると、体温が落ちて集中が続きません。そしてパンツは乾きません。上だけ守っても、後半は不快なまま回ることになります。
サイズは1つ上げる
ここは見落としやすい点です。レインウェアのサイズは、普段のゴルフウェアより1サイズ上を選ぶのが基本とされています。
理由は重ね着です。レインウェアはゴルフウェアの上から着るもので、場合によってはその間にインナーも入ります。ジャストサイズを選ぶと、バックスイングで背中が突っ張ります。
試着するときは、実際にラウンドで着る服の上から合わせるのが確実です。薄いシャツ1枚の状態で試すと、本番で窮屈になります。
ウェアの基本的な考え方はゴルフの服装完全ガイドで整理しています。冬場の重ね着については冬のゴルフ服装完全ガイドにまとめました。
雨の日に揃えておきたいもの
レインウェア以外にも、雨で効くものがあります。
- 替えのグローブ:濡れると滑る。選び方はゴルフグローブの選び方を参照してください
- タオルを複数:グリップを拭く用と顔を拭く用を分ける
- 防水のシューズ:足が濡れると後半が辛くなる。ゴルフシューズの選び方にまとめました
- ビニール袋:濡れたものを分けて持ち帰る
- 替えのソックス:ハーフ休憩で替えると後半が楽になる
濡れたウェアの持ち帰りには、シューズと分けて収納できるバッグが役立ちます。ゴルフボストンバッグの選び方で容量とポケットの考え方を扱っています。
そもそも雨になるかどうかは事前に確認できます。中止やキャンセルの判断基準とあわせてゴルフ場の天気の調べ方にまとめました。持ち物全般はゴルフ持ち物リストで整理しています。
候補を比べるなら、楽天市場でゴルフレインウェアを探すやAmazonでゴルフレインウェアを探すから、耐水圧と透湿性の数値で絞り込めます。
ヴィクトリアゴルフで商品を探す
でも、上下セットの取り扱いを確認できます。
ゴルフレインウェアに関するQ&A
Q. 耐水圧10,000mmとはどういう意味ですか?
A. 生地に1cm四方の筒を立てて水を入れ、漏れるまでの高さが10,000mm(10メートル)という性能です。一般的な傘は約250mm、通勤用レインコートは約2,000mmです。
Q. なぜそんなに高い数値が必要なのですか?
A. 体の動きで生地に圧力がかかるためです。体重75キログラムの人が濡れた場所に座ると約2,000mm、膝立ちをすると約11,000mmの圧力がかかります。
Q. どれくらいの耐水圧を選べばいいですか?
A. 最低10,000mm、快適に使うなら20,000mm以上が目安です。表記は新品時の値で使用とともに低下するため、15,000mm以上を選ぶ考え方もあります。
Q. 透湿性はどの程度あればいいですか?
A. 蒸れにくさ重視なら5,000g以上、ベタつきを抑えたいなら10,000g以上が目安です。ゴルフは汗をかくため10,000gを基準にする考え方が一般的です。
Q. 上だけでも足りますか?
A. 下も必要です。カート移動時の跳ね返りや濡れた地面、濡れた座面から下半身が濡れます。パンツは乾かないため後半が不快になります。
Q. サイズはどう選びますか?
A. 普段のゴルフウェアより1サイズ上が基本です。上から重ね着するため、ジャストサイズだとバックスイングで背中が突っ張ります。
Q. 試着で何を確認すればいいですか?
A. 生地を縦横に引っ張って伸び方を見て、腕を上げて素振りの動きをしてください。擦れ音が気にならないかも確認しておくとよいです。
まとめ
- ゴルフレインウェアの耐水圧は1cm四方の筒に水を入れて漏れるまでの高さ。10,000mmは水柱10メートル相当
- 傘が約250mm、通勤用レインコートが約2,000mm。ゴルフの最低線は10,000mm
- 体重75キログラムの人が膝立ちすると約11,000mmの圧力がかかる
- 表記は新品時の値。長く使うなら15,000mm以上に余裕を見る
- 透湿性はg/m²/24h。ゴルフでは10,000g以上を基準にする考え方が一般的
- 4方向ストレッチと関節のカッティング、擦れ音を試着で確認する
- 上下セットで選ぶ。下半身は跳ね返りと濡れた地面から濡れる
- サイズは普段のゴルフウェアより1つ上
ゴルフレインウェアは数字で比較できる道具です。意味が分かると、商品の絞り込みは一気に楽になります。耐水圧と透湿性の2つを見るだけで、候補はかなり絞れます。
雨の日に不快な思いをした経験があるなら、そこが基準になります。何が足りなかったのかを思い出して、その項目を優先して選んでください。